中国のハイテク化

長年、香港を拠点に活動をしていましたので、中国でのモノづくりの場所はアクセスの良さもあって

広東省が中心です。色々と報道されている通り、近年ではその広東省の南、香港に接する深圳市の

ハイテク産業の発展は目を見張るものがあります。1年も経てばもう別世界、本当に瞬きする暇もありません。

 

そんな中、私が普段関わっている、いわゆるローテクなモノづくりの工場は、都市部の人件費の高騰や

環境規制の影響もあって、年々どんどん郊外に移っていっています。普段から移動も多く大変ですが

あちこち色々な場所に行けるのは楽しみの一つでもあります。

 

下の写真は、現在新製品の生産をお願いしている、深圳中心部から100kmほど離れた恵州市の工場での一コマ。

鉄パイプ材を切って曲げて溶接して塗装する工場で、休憩に入る前にワーカーさん達が列をなしています。

この工場にはもう何年も前から通っていますが、確か以前は出勤、退勤、休憩の前後にタイムカードを

打刻するために並んでいて、最近では社員証を読み取り機にかざしていたのは覚えていたのですが。。。

何と、顔認証システムに変わっていました。

こんな片田舎のローカル工場にもハイテク化の波が押し寄せています。

 

街ではキャッスレス化が進み、バスなどの交通機関や超ローカルの小さな飲食店などほとんどのところで、

QRコードをスマホで読み取って決済できるWeChat Payなどが使えます。本当に便利です。お店側も、専用の

読み取り機を準備する必要がないため、ものすごい勢いで広がっているようです。

 

新技術の開発から導入、そしてその普及までが信じられないほどのスピードで進む中国。これからどのように

進歩していくのか本当に目が離せません。