台風直撃

9月の香港・中国滞在は8日間。少し短めでしたが、今回も大忙しの毎日でした。

 

滞在中の16日に香港を直撃した台風22号(英語名:Mangkhut/中国語名:山竹)は、マンゴスチンという意味の可愛らしい

名前に反してその勢いはものすごく、4日に関西方面を襲って大きな被害をもたらした台風21号を超える勢力だった

そうです。木々は倒れ、ビルの窓ガラスは割れ、そこら中に甚大な被害を与えて過ぎ去っていきました。

 

香港史上最も大きかったそうですが、それだけ大きな台風だったにもかかわらず死者を1人も出さない香港の、

台風や大雨の災害対策システムはとても素晴らしいです。

 

警報レベルを細かく分け、台風であれば1から10まで(現在は1, 3, 8, 9, 10の5段階)で、8以上になるとあらゆる

交通機関や学校、企業、金融機関、店舗などが全面休みになるのですが、その警報を、実際に被害が出始めるより

ずっと前に出すだけではなく、○○時間後に出しますよという予告までしてくれるので、住民はずいぶん早くから

台風に備え、自宅待機できることになります。そのため被害を最小限に食い止めることができます。

 

自然災害の多い日本も参考できないのかなとずっと思っていますが、東京都の半分程度の面積に人口700万人が住む

コンパクトシティ香港だからこそできるシステムなのかも知れませんね。

 

写真は台風直撃から6日経った香港の街の一風景ですが、まだあちこちで倒された木々が残っています。

写真のように他から移植されてきた街路樹などは根こそぎ倒され、自然に生えていて根っこを広く深く張っている

ような木は、途中からポキンと折れてしまっているのをたくさん見かけました。

 

現在、またまた超大型の台風24号が発生していて、本州にも近づく可能性があるようです。

大きな被害のないことを祈るばかりです。