依然として新型コロナウイルスですが世界の広い範囲で猛威を振るう中、
この一週間で日本では色々な動きがありました。
多くのイベントが中止になったり、政府の要請により全国の学校が
2日から休み入ったり、少し他人事のような雰囲気だった日本も、
ようやく深刻な事態と認識して重たい腰を上げたようです。
マスクに加え、関係無いはずのトイレットペーパーやティッシュなどの
紙製品や、白米、カップ麺などの食料品まで買い占めによる品切れが
続出するなど異常な状況ですが、1~2週間もすれば落ち着くでしょうし、
品不足自体はそれほど心配いらないと思っています。
一方、観光業界や飲食店の他、部品や製品を中国からの輸入に
頼っている業界などは影響をもろに受け、厳しい状況が続いています。
私自身、中国広東省、とりわけ上図の珠江デルタ地区と呼ばれる
地域にある協力工場で生産した商品を日本へ輸入しており、
多くの工場は何とか業務再開はできたものの、まだまだ本稼働は
できておらず、非常に苦しい状況です。
本日(2020年3月3日)時点で、上図に記された都市では
深圳>広州>東莞>珠海>佛山>中山>恵州>江門の順で
新型コロナウイルスの感染者が多いのですが、珠海以下の
都市では比較的早く工場再開できている傾向にあります。
上位3都市と比べて人口、工場数とも少なく、地元の従業員が
多いというのが理由ではないかと思います。
上位3都市は広東省以外から来ている従業員が多く、春節で
故郷に帰ったまま、今回の新型コロナウイルスの騒ぎで
職場に戻って来られない人が非常に多いようです。
自工場が再開できても、材料や部品などのサプライヤーが
まだであればまともには生産できませんし、本格的に
稼働できるのはまだしばらく先になりそうですが、
今出来ることを一つ一つやっていきたいと思います。