緊急事態宣言延長と中国工場の状況

5月6日までの予定だった緊急事態宣言が今月末まで延長されることになりました。

今の状況を考えたら仕方がないことですが、各方面でますます厳しくなりますね。

 

そんな中、自宅でゴルフの練習をする人が増えたようで、以前販売会社のお客様の

倉庫へ納品したバッティングネット(野球・ゴルフ兼用)の売れ行きがいいそうです。

 

一部改良を加えながらすぐに追加で作りたいところなのですが、まだ中国の工場が

正常に稼働しておらず、私自身も詳細打合せのために現地入りすることもできず、

リモートでやり取りをしていますが、何とももどかしい状況が続いています。

 

中国では既に感染拡大を抑えられたということで、徐々に経済活動が回復して

きているところですが、まだ海外からの入国にも規制があり、あらゆる面で

通常通りとは言えない状況です。

 

特に目立つのが、それまで全く別の製品を作っていた工場が、マスクや

非接触型体温計など、今回の新型コロナウィルスの影響で需要が急増した製品の

設備を急きょ導入してフル生産しているというようなケースです。

 

私が取引している広東省の金属製品の工場でも、先月マスクの生産ラインを設置して

医療用マスクをフル生産していて、元々作っていた製品を作る時間も人材もいない

ということで、日本の顧客向けに発注済みの製品の生産が全く進んでいません。

 

また、次亜塩素酸水生成器や、スマホ用のUV滅菌器など、除菌関連製品を仕入れて

売り込もうという中国の業者さんからの連絡も後をたちません。

 

元々そのような製品とは全く縁のない会社、工場からの売り込みについては、製品の

品質保証が約束されない限りは丁重にお断りするようにしています。

 

今回のことで、状況の変化に素早く対応し、経験の無いことでも何でもやってしまう

中国企業の逞しさをあらためて実感するとともに、全てではないにしても我々も

見習うべきことが多々あることを再認識させられました。

 

長期戦になることは必至の新型コロナウィルスとの闘い、一日も早い終息を祈りながら

今出来るべきことに全力で取り組んでいきたいと思います。