いつもと違う春節

今年の旧暦の元旦は212()、中国政府が定める春節休暇は11()から17()日の7日間ですが、

多くの企業は今日あたりから約2週間ほどの春節休暇に入りました。

 

日本の正月が終わったと思ったらあっという間に中国の休暇。例年この春節前後は生産、出荷が集中して

てんやわんやでなのですが、今年は何と言っても、もう一年以上も続いている新型コロナウイルスの影響に

かき消されてしまっています。

 

中国は昨年、コロナの危機からいち早く抜け出してアメリカ向けなどの輸出量を増やしていきましたが、

一方のアメリカではなかなかコロナが収まらず、コンテナが一向に中国に戻って来なくなってしまい、

その結果、世界的なコンテナ不足を引き起こしてしまいました。

 

コンテナを運ぶ船便の数も減っているようで、おかげでなかなかコンテナの予約ができないだけではなく、

海上運賃も通常時の2~3倍以上、場合によっては5~6倍以上と、驚くほど高騰してしまい、輸送する貨物の

金額によっては全く商売にならないほどになってしまいました。

 

また、鉄の原材料価格が昨年暮れにかけて急騰したことで、弊社で取り扱っている製品のコストも大幅に

上がってしまい、それまで順調に進めていたスポーツ用品の新モデルの開発を一旦停止せざるを得ないと

いうようなこともありました。

 

普段から、春節前にかけて運賃や材料費が上昇するものの、春節明けにはある程度落ち着いてくるという

パターンが多かったのですが、今年は果たしてどうなることやらです。

 

例年、中国の春節休暇に合わせて私も少し休みを取ることが多かったのですが、今年はのんびりしては

いられないようです。新しいビジネスにもいろいろ挑戦していきたいと思います。