
中国から部品、製品の調達をする際、弊社では必ず工場を訪問し、新規取引先の開拓から試作、量産、検査の
立ち会いまで行っていましたが、新型コロナウイルスの影響でそれが出来なくなりました。
仕事のやり方を大きく変えなくてはならなくなりましたが、この一年余りの間、現地在住パートナーの協力も
得ながら、既に取引のある工場から既存の品物を輸入するだけであれば、日本からのリモートでも業務が
行えるような体制を何とか作ることが出来ました。
それでも新規仕入先の開拓先や新商品の開発となると、まだまだ難しいかも知れないと考えていたのですが、
昨年後半からそれに挑戦してみることにしました。
これまでの現地パートナー以外に、中国で複数の日系企業の工場立ち上げから国際調達マネージャーや
工場長、総経理を務めた経験のある、10数年来の中国人の知り合いに協力を依頼し、彼の紹介で機構設計、
電気設計、生産・品質管理のスペシャリストらを新たにパートナーとして迎え、現在日本の顧客向けに
家電製品の新規立ち上げを行っています。
製品仕様などの細かい打合せや試作品の評価などを全てリモートで行うのは困難と考えていましたが、
コロナ禍、海外出張がなくなり、国内出張も普段の顧客訪問も極めて少なくなったことで、現地と密に
チャットやWeb会議を行うことが出来るようになり、今のところ意外と効率よくできています。
何より、長距離の移動や特に中国での会食(毎回と言っていいほど暴飲暴食してしまう)が無くなったこと、
睡眠時間もしっかり取れ、規則正しい生活ができるようになったことで体調がすこぶる良いのが
もしかすると一番の成果かも知れません。