久しぶりの香港

先週、久しぶりに香港へ出張してきました。

 

最後に香港から帰国したのがコロナ前の201912月末でしたので、実に2年と11か月ぶり。

こんなに長く香港を離れることになるとは思いもしませんでした。

 

最長21日間と殺人的な長さだった香港入境時の強制隔離が徐々に減っていき、今年9月に

隔離0日になことで、ようやく自由に行けると思っていたのですが、意外と手続きが多く、

正直まだ旅行などで気軽に行けるような状況ではありません。

 

香港渡航に必要な手続きは主に下記の通りです。

<日本出国前>

・日本でのワクチン証明書入手

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_certificate.html

・香港政府オンライン健康申告書の提出

 https://www.chp.gov.hk/hdf/

・出発24時間以内の抗原検査結果の申告

・申告後に発行されるQRコードをスマホへダウンロード

<香港到着時>

・空港で出発前にスマホにダウンロードしたQRコードを提示

・空港内に設置された検査場でPCR検査(結果は後ほどSMSで送られてくる)

<滞在中>

・到着翌日から7日間毎日の抗原検査と2日おきのPCR検査

・到着日含めて3日間は飲食店などへの入店は不可(テイクアウトはOK)

・対象箇所ではスマホアプリ(LeaveHomeSafe)などでワクチンパスの提示が必要

 https://www.leavehomesafe.gov.hk/en/

 

少しややこしいのが、「到着日を0日目」として3日目(実質4日目)までを医学観察期間7日目(実質8)

までが自己観察期間となるのですが、この0日目のおかげで勘違いや混乱する人が多いようで、

この辺りも、観光客はおろかビジネス客ですらまだ思うように戻ってきていない原因の一つのようだと

現地のニュースでも指摘していました。

 

ただ、あらゆる申告や検査予約などは全てうまくシステム化されていて、検査スタッフらもとても

スピーディーで手際がよく、この辺りのテキパキ感はさすが香港だなと思いました。

 

街を歩くと、私の見る限り何と100%の人がマスクを着用しています。

普段ニュースなどで見る欧米諸国の人々はほとんどマスクをしていないので、現在マスクをこんなに

着用しているのは世界中で日本くらいかと思っていましたが、香港は今の日本を超える着用率です。

 

不思議に思って聞いてみたところ、何と香港ではマスクを着けていないと罰金なんだそうです。

しかも5,000香港ドル(90,000)!

友人の1人は、子供を連れて魚釣りをしている時、ついマスクを外していたら警官に見つかり罰金を

支払うことになってしまったそうです

 

また、日本のようにウレタン製のマスクをしているひとはあまり見かけず、ほとんどが不織布製でしたので、

もしかすると不織布製でなくては罰則があるのかと思って聞いてみたところ、それはそんなことはなく、

ただ単に安いからだとのこと。なるほどです。

 

民主化運動からコロナ禍、大変な時期を経て、香港の雰囲気もかなり変わりました。

世界中から集まっていた外国人が減ってしまったことや、コロナで閉店してしまった店舗なども多くあり、

街は以前と比べてかなり静かです。

 

ただ、人々の表情は決して暗くはなく、今は淡々と生活しているというように感じました。

 

以前と全く同じようにとはいかないでしょうが、変化に素早く対応していく力強さ、逞しさみたいなものが

何となく感じられ、また時期が来れば活気あふれる街に戻るんだろうなと、期待も込めて強く思いました。

 

 

今回は34日と短い日程でしたが、また来年、旧正月明けにでもゆっくりと滞在したいと考えています。